チェーンキャッチャーとは自転車のフロントインナー側へのチェーン落ちを防止する為のチェーン脱落防止用アイテムです。チェーンキャッチャーという呼び方以外にも次のような呼び方をされている場合があります。
- チェーンドロッププロテクター
- チェーン脱落防止ソケット
- チェーンキャッチャー
- チェーンウォッチャー
- チェーンスポッター
チェーンキャッチャーの有用性に関してはこちらをご覧ください。
ここでは実際のチェーンキャッチャの取り付け方について説明していきます。
チェーンキャッチャー取り付け事例
脱落防止機器についてはシートポストに直接取り付けるタイプとフロントディレイラーの台座に固定する2つのタイプがあります。
シートポストに直接取り付けるタイプ
チェーン脱落防止ソケットなんていう名前で売られているのがこのタイプになります。購入する際は自分のロードバイクのパイプの径を確認してからご購入ください。
取り付け方法はいたって簡単です。このソケットをフロントチェーンリングのインナーギリギリのところに合わせて固定するだけです。
ソケットの上っ面がインナーのチェーンリングの上面位にくるようにします。
チェーンにぶつからないギリギリ(1mm程度)になるように調整するのがポイントです。
フロントディレイラーの台座に固定するタイプ
主にチェーンキャッチャー、チェーンウォッチャーなんて名前で販売されてます。
ここで一点注意点です。
このタイプを取り付けるには一旦フロントディレーラーの取り外しが必要となります。つまり再度取り付けた後にフロントディレーラーの調整が必要になります。ご自身で調整することが出来ない方やちょっと自信がないという方はいきつけのショップに取り付けをお願いする事をおすすめします。
取り付け前のフロントディレーラーと取り付け後イメージ
今回準備したチェーンキャッチャー
K-EDGEというメーカーのもの。パッケージ裏面には簡易的な取り付け方法の記載。
手順① フロントディレーラーを取り外します
ディレーラーを取り外す前に後々のディレーラーの再調整を考慮してあらかじめシフトをフロントはインナーにリヤはトップにしておきます。続いてフロントディレーラーに固定されているシフトワイヤーを外してから写真赤丸のボルトを外してフロントディレーラーを取り外します。
手順② チェーンキャッチャーを取り付けます
各機器の位置関係を整理すると以下のようになります。
取付前) ディレーラー→台座→ワッシャー→ボルト
取付後) ディレーラー→台座→ワッシャー→チェーンキャッチャー→ワッシャー→ボルト
この時完全に固定する前にチェーンキャッチャーの先端とインナーのチェーンリングの一番凸部分(以下写真ではチェーンリングの取り付けボルト)との距離が0.5~1mm程度になるように調整します。(チェーンキャッチャーの種類によっては後から調整できるタイプもあります。Rotorの製品がそれに該当します。)
手順③ フロントディレーラーの調整を行います
フロントディレーラーの調整方法に関しては各メーカーの手順書を参考にしてください。ここで詳しくは説明しませんが概ねの手順としては、アウターのチェーンリングとの位置を適正な幅に合わせて固定します。ボルトを締める際にせっかく②で調整したチェーンキャッチャーも一緒に回ってずれないように気を付けてください。チェーンキャッチャーに手を添えて固定しつつボルトを締めていくのが良いと思います。後はシフトワイヤを固定しインナーの調整→アウターの調整、という感じになります。
以上がチェーンキャッチャーの取り付け手順概要でした。実際に使用する製品によっては若干の違いがあるかもしれませんので詳しくは製品付属の説明書通りに行ってください。
私の経験からするとシートポストに直接取り付けるタイプのソケットタイプのものは20年以上使用していて一度もトラブルはありません。台座固定タイプはまだ使用してから100km程度しか入っていませんが問題はないようです。ただしいろいろな情報では取り付け位置がきちんとできていなかったり、製品によっては金属がしなるなどの影響でチェーン落ちしてしまったなどの情報あります。何事も100%はないと考え普段から以下を心がけておくことをおすすめします。
- ディレーラーの調整をきちんと行う
- チェーンキャッチャーの取り付け位置を適正状態に保つ
- 適正なギヤ変速を心がける
- シフト変速時は気持ちペダリングを緩める
3はアウタートップやインナーローなどチェーンが前後でたすき状になるような変速は避けるということです。4は????と思う人もいるかもしれませんが、ギヤが変速する時って結構チェーンリングに負荷がかかるものです。ほんの気持ち緩めるだけでも負荷が減ってイレギュラーな動きを軽減すると思います。
私自身このチェーンキャッチャーを装着したばかりなのでしばらく利用継続して何か気づいた点があれば別記事でレポートするようにします。
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